不採択の後、最初にやること
不採択の通知が来たら、まず次回公募の日程を確認してください。主要な補助金の多くは年に複数回の公募があり、再申請は珍しいことではありません。むしろ実務では、1回目の不採択を経て2回目で採択されるケースは普通にあります。
ただし、同じ申請書を出し直しても結果は変わりません。感覚で「もっと熱意を込めて書き直す」のもおすすめしません。必要なのは、弱点を機械的に特定するプロセスです。
3段レビューのやり方
私が再申請支援で使う手順です。
1段目:ページ単位のレビュー
申請書を1ページずつ、「このページは審査項目のどれに答えているか」を割り当てます。どの審査項目にも対応していないページ(自社の歴史の長い紹介など)と、どのページも答えていない審査項目(政策面の意義など)が浮かび上がります。
2段目:行単位のレビュー
審査項目に対応しているページの中で、根拠のない主張の行に印をつけます。「需要は拡大している(出典なし)」「他社にはない技術(比較なし)」——形容詞だけで支えられている行が弱点です。
3段目:修正項目リスト化
1・2段目で見つかった弱点を、修正項目として一覧化し、優先度をつけて潰します。「市場データの出典を追加」「競合比較表を新設」「収益計画の根拠を積み上げ式に変更」といった粒度です。
再申請で変えるべきもの・変えないもの
- 変える:根拠の薄い主張、審査項目との対応漏れ、数値計画の妥当性
- 変えない:事業の核。公募のたびに事業内容がぶれる申請書は、それ自体が不信を招きます
不採択理由の開示を受けられる制度なら、必ず取得してから作業を始めてください。
※ 本記事は一般的な情報提供です。再申請のルール(回数制限等)は制度により異なります。必ず最新の公募要領をご確認ください。