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採択のコツ

通る申請書は、単体事業ではなく「複合ストーリー」で組み立てる

「機械を買いたいから補助金」では審査員に刺さりません。既存事業の課題→新しい打ち手→会社全体の成長という一本のストーリーに、設備投資を位置づけるのが採択への近道です。

「設備の購入理由」を書いても通らない

不採択になる申請書には共通点があります。「買いたいものの説明」に終始していることです。

  • この機械は加工精度が高い
  • 生産能力が2倍になる
  • 最新モデルで省エネ性能も高い

すべて事実でも、これは設備のカタログであって事業計画ではありません。審査員が見たいのは「この会社に補助金を入れると、何が変わるのか」です。

複合ストーリーの組み立て方

私が申請書を組み立てるときは、単体の投資を次の構造に載せます。

  1. 現状の課題:既存事業のどこにボトルネック・リスクがあるか(数字で示す)
  2. 市場の変化:その課題を放置できない外部環境の変化は何か
  3. 打ち手としての投資:今回の設備・システムが、その課題をどう解くか
  4. 波及効果:新しい顧客層・新しい商品・既存事業への相乗効果
  5. 会社全体の姿:3〜5年後に売上・利益・雇用がどう変わるか

こうすると、同じ設備投資でも「機械の購入」ではなく「会社の転換点」として読めるようになります。

社会課題との接続も忘れずに

もう一段深くするなら、「なぜ自己資金や融資ではなく、補助金なのか」への答えを用意します。地域の雇用、供給網の維持、環境負荷の低減——自社の事業が公的資金を投じるに値する理由を、身の丈に合った言葉で書けると、申請書の説得力は明確に変わります。

大げさな社会貢献を捏造する必要はありません。事業の実態の中から、公共性のある側面を見つけて言語化するのが支援者の腕の見せどころです。

※ 本記事は一般的な情報提供です。審査項目は制度・公募回ごとに異なります。必ず最新の公募要領の審査項目をご確認ください。

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この記事を書いた人

池田哲郎(中小企業診断士・池田計画合同会社)。山梨県を拠点に、補助金申請支援・事業計画づくりを本業とする現役の実務家。プロフィール →

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